日本語の文法

授業のためにまとめたノート

日本語の文法・概略

日本語の文法の雰囲気を掴んでもらいたい。暗記しなければならないような箇所はない。

日本語の構造

文と文章

一般的に、「。」(句点)で区切られている範囲を「文」という。
文が組み合わさったものを「文章」という。

日本語の文は、主語、述語、修飾語、接続語、独立語に分解できる。

主語...動作の主体。日本語では必須ではない。しばしば省略される。
述語...文の核。状態・動作を表す。
修飾語...述語を修飾する。「目的語」もここに含まれる。
接続語...文を接続する。
独立語...ほかと直接関わらず単独で完結する部分。

例文:そうそう雨が降ったからサッカーの試合は 明日に 延期されたよ
   独立語   接続語      主語     修飾語   述語


まあ、これはなんとなく流してくれればよい。

述語

文の核になるのは述語である。述語以外の部分は基本的には述語をサポートするというのが日本語のスタイル。
なので、原則、文には必ず述語が必要。逆に言えば、述語以外はあってもなくてもよい


例(太字が述語):
お腹がすいた
花がきれいだなあ
うわ、びっくりした
勉強しなさい


ただ、述語のない文も存在する。
例:
こんにちは、先生。
眼前に広がるのは、大きな湖。

 ※「広がる」は動詞でなく連体詞。文全体の動作・状態を表すのではなく、「広がるの」という形で体言のように扱われる。

自立語と付属語、文節

日本語の単語は、「自立語」と「付属語」にわかれる。

例文:彼がもしそのようにやりたいのだったら好きにさせてやりなさい。


この例文を単語に分解すると、こうなる。

彼 が もし そのように やり たい の だっ たら 好きに さ せ て やり なさい。


自立語を太字にしてみる。

 が もし そのように やり たい の だっ たら 好きに  せ て やり なさい


このように、基本的に単体で意味の通る単語を自立語、そうでないのを付属語という
 ▷具体的には、「助動詞」と「助詞」が付属語、他の品詞は全て自立語である。

なので、ひとつの自立語でひとつの意味のかたまりを形成する。付属語は直前の自立語とセットで(付属させて)扱う。
この意味のかたまりを文節という。

ということでさきほどの例文を文節に分けるとこうなる。

 が / もし / そのように / やり たい の だっ たら / 好きに /  せ て / やり / なさい

品詞

単語はいくつかの種類にわけられ、この分類のことを品詞という。

体言と用言

体言

体言とは、オブジェクトのこと。英語でいえば「名詞句」にあたる。
基本的に体言=名詞

例文:もっと大きいのがほしい。

 ▷この「大きいの」は厳密には体言ではないが、体言と同じ資格をもっている。英語でいえば「big one」となり名詞句だから納得だろう。

用言

用言とは、「状態・動作」を表す単語のこと。英語で言う「動詞」にあたる。
基本的に述語は用言によってつくられる。よって、基本的に文には必ず用言が必要といえる。


が、用言のない述語も存在する。

例:ケーキを食べたのは彼だ。
 ▷「ケーキを食べたのは」が主語、「彼だ」が述語。この「だ」は助動詞なので用言ではない。



用言には3つの品詞がある。
 ・動詞
 ・形容詞
 ・形容動詞
このうち動作を表すのが動詞、状態を表すのが形容詞/形容動詞である(形容詞/形容動詞には意味上は大差がない)。

くどいが、英語で言う「動詞」に相当するのは、日本語では「動詞」でなく「用言」である(つまり、形容(動)詞も含まれる)。
つまるところ、「形容詞」の扱いが英語と日本語ではかなり違う。日本語の形容詞は、文法構造上、英語の動詞に相当する。
同じ名前だからややこしいが、名前が同じだけで扱いはかなり違うのだ。

修飾の品詞

英語では、名詞(句)を修飾するのが形容詞、主に動詞を修飾するのが副詞である。
日本語では以下のようになっている。

 体言を修飾する...連体詞
 主に用言を修飾する...副詞
  ▷用言以外も修飾するので注意

基本的に、英語と同じイメージで考えていいだろう。

ただ、ここまでで済むなら単純でいいのだが、残念ながらそうはいかない。
用言の節で「日本語の形容詞は、文法構造上、英語の動詞に相当する」と言ったが、英語の形容詞と同じような用法、つまり連体詞のように体言を修飾、もしくは副詞のように用言を修飾する用法もあるのだ(形容動詞も同様)。日本語の形容(動)詞はダブルロール(ふたつの役割がある)なのだ。

例:美しい


なので、先ほどの説明をすこし直さねばならない。

 体言を修飾する...連体詞、形容詞/形容動詞
 主に用言を修飾する...副詞、形容詞/形容動詞

自立語となるその他の品詞

自立語となる品詞はあとふたつ、接続詞と感動詞がある。

 ・接続詞...そもそも、よって、等。
 ・感動詞...ああ、こんにちは、等。

付属語となる品詞

付属語になる品詞は2つのみである。

 ・助動詞...主に用言につく。英語の助動詞に近い。
 ・助詞...日本語の特徴的な品詞。英語にはない。